出典:明日の約束 公式HP
10月から関西テレビのドラマ「明日の約束」が始まりました。井上真央さんが主演の毒親やいじめが出てくるヒューマンミステリーです。
このドラマは主人公が勤務する高校の男子生徒が不可解な死に方をしてしまうのですが、その真犯人の正体は誰なのかを予想していきます。
またこのドラマの最終回をネタバレについても考察していきます。
明日の約束 原作はノンフィクション小説から
ドラマ「明日の約束」は古家和尚さんのオリジナル脚本ですが、その元となったものがあります。福田ますみさんの「モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」というノンフィクション小説です。
この作品は「第22回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞」を受賞しています。著者の福田ますみさんはジャーナリストでフリーライターとして活躍されています。
実際に起きた事件を裁判資料を調べたり、事件当事者に直接取材をすることで福田ますみさんは執筆しています。
福田ますみさんは雑誌「正論」、「新潮45」などで多くの記事を手掛けており、単行本も出しています。
福田さんのそのほかの作品には「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」や「されど我、処刑を望まず―死刑廃止を訴える被害者の兄」、「スターリン~家族の肖像」があります。
「でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相」は、実際に起きた福岡のモンスターペアレントによる「教師によるいじめ」をでっち上げた疑惑をもとに書かれました。
そして「第6回新潮ドキュメント賞」を受賞しました。
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実際起こった事件の内容とは?ネタバレ注意!
福田ますみさんの「モンスターマザー:長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い」で実際に起こった事件の内容を紹介します。
舞台は2005年、長野県の上田市にある丸子実業高校(現:丸子修学館高校)の1年生のバレー部部員で不登校の男子生徒が北佐久郡御代田町にある自宅の自分の部屋で首吊り自殺をしました。
それで知らせを受けてその男子生徒の自宅に駆け付けた学校関係者にその男子生徒の母親は「人殺し!」とか「死んでから来ても遅い!」という言葉を絶叫して、謝罪や土下座を強要しました。
一方で、その母親はマスコミには息子がいじめの被害者だということを泣きながら主張しました。マスコミはこれを受けて、新聞やテレビでその母親のインタビューを流し続けました。
その母親は息子が通っていた高校の校長を「殺人罪」で刑事告訴し、さらにマスコミがこぞってそのことを取り上げました。しかしその3年後、校長は不起訴になり、その母親が起こした損害賠償請求訴訟では長野地裁が自殺に関する学校側の責任を完全に否定しました。
さらに、その母親の態度や意向が、自殺した息子に相当のストレスを与えていた可能性は否めないと、その母親の責任を示唆する判決を下しました。つまりこの母親が息子を自殺に導き、その責任を学校側になすりつけようとしていたことになります。
この男子生徒は自殺する前、(2005年8月30日に)家出をしています。その子の母親は、息子が家出する原因は学校にあると言い張り、息子の担任教師に担任交代とか退職しろと罵声を浴びせたそうです。
その担任教師はこの男子生徒が夏休みの課題を提出していないのを知り、心配して、2学期の成績が1になってしまうが、どうして間に合わなかったのかと、お母さんが悲しむねとこの男子生徒に言ったそうです。
この担任教師の言った言葉が男子生徒の家出の原因じゃないかとこの母親は主張し、学校や県の教育委員会に怒涛の抗議を始めます。防犯カメラでこの男子生徒は東京方面に向かったことがわかりました。
そして東京でビラを配るために、その母親は息子の写真を担任教師に用意させ、息子が見つかるまで担任教師に捜してこいと命令をしたそうです。さらに息子が死んだら責任とれと罵ったそうです。
そしてようやく上野でこの男子生徒は無事に保護されるのですが、母親は担任教師に担任退職と校長に謝罪を強要しました。
それからこの男子生徒は不登校になります。それからこの子の母親は県の教育委員会、PTA会長、教頭などにたくさん電話をして、担任教師の退職と学校からの謝罪を強要しました。
校長は謝罪文を渡そうとしましたが、この母親に拒絶され、「学校が子供を死にたいと思うまで追い詰めた」という文が加わった、新たな謝罪文を容共してきました。
学校を非難し謝罪しなさいという電話やメールやファックスなどを、いろいろな関係先にたくさん送り始めました。
この母親は息子を精神科に受診させて「うつ病」という診断書をもらい、それを県の教育委員会にファックスで送りました。そこで家出の原因が本当に担任教師の言った言葉だったのでしょうか。
9月26日に学校に再び登校したこの男子生徒は教師たちに、お母さんが怖くて家に帰りたくなかったこと、遠いところに行ったらお母さんに見つからないと思ったことを打ち明けたようです。
この男子生徒の言った言葉からも、彼の母親がいかに狂気に満ちた毒親だったかがわかります。
最終回ネタバレ!真犯人の正体はやはりあの人物か?
「モンスターマザー」のようにストーリーが動くのだとしたら、やはり亡くなった男子生徒の真犯人は彼の母親ではないでしょうか。
ドラマでは亡くなった男子生徒はクラスの男子たちに無視されたり、所属しているバスケットボール部でも先輩からいじめを受けていたという目撃者が出てきました。
この男子生徒の母親は仲間由紀恵さんが演じており、派手に怒鳴るといった言動はまだないですが、これからどうなるかわかりません。
この母親は下駄箱にある息子の靴が数ミリずれていただけで外出したと見破るほど、過干渉な親です。このプレッシャーが息子には耐えられなかったのではないでしょうか。
しかし真相の鍵を握る人物は他にもいます。この男子生徒の妹や幼馴染の女性、男子生徒の母親を取材する記者も怪しいです。
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まとめ
今回は「明日の約束」最終回ネタバレを紹介してきました。
井上真央さん演じるスクールカウンセラーがこの男子生徒のことをもっと知ろうとすることで彼を死に追いやったものが何なのか徐々にわかってくるのは目が離せません。
主人公自身も毒親に支配されており、物語が進むにつれて母親からの呪縛も解けていくのかなと思っています。
観ていて胸が苦しくなるようなドラマですが、出演者の迫力ある演技に目が離せません。今後のストーリー展開が気になります。
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